第29回 府中文化村

「全日本プロレス 渕選手・諏訪魔選手

スペシャルトークショー」

2016.10.20開催)

 

今回の府中文化村は全日本プロレスリングより渕正信選手と諏訪魔選手をお呼びして、府中文化村だけでしか聞けない、スペシャルトークショーを開催しました。

 

ところでみなさんは、プロレスを実際に観たことがあるでしょうか。

一昔前では地上波でお茶の間にプロレスの試合を中継していましたが、今はケーブルテレビや実際に試合観戦に行くことでないと観る機会が減ってしまいました。

プロレスを観たことがない人や知らない人からすると、「場外乱闘でパイプイスを振り回し流血している」「毒霧を吐いている」または、プロレス技にあるように「空中から飛び蹴りしたり関節技をかけて相手を傷めつけたり」そんな「怖い」印象を抱いている人もいるかもしれません。

 

そもそもプロレスは一説によれば、海外にてサーカスの催しものとしてや賞金付きのレスリンググレコローマンスタイルの試合が派生して、「観客に魅せる」格闘技・スポーツとして発展してきたとされています。

日本では、かつて力士であった力道山がアメリカ修行の後、帰国後に日本でプロレス興業を開始した「日本プロレス協会」を母体とする団体が日本のプロレスの始めとされています。日本プロレスは力道山のアメリカ修行時のパイプを生かし「日本人レスラーVS.外国人レスラー」という構図により話題をさらいました。

その後崩壊を迎えるに至った際にジャイアント馬場が「全日本プロレス」を、アントニオ猪木が「新日本プロレス」を旗揚げすることになります。

力道山に端を発する「日本人レスラーVS.外国人レスラー」の系譜を受け継いだのが「全日本プロレス」のジャイアント馬場でした。そのジャイアント馬場の弟子として全日本プロレスを牽引してきたのが「渕正信」選手です。

諏訪魔選手は現代の全日本プロレスを牽引する選手でありながら、自身の故郷である神奈川県藤沢市を始めとして地域イベントの参加やプロレスで町を元気にするチャリティープロレスを開催するなど、リング内外でも活躍しています。

われわれ府中文化村もそのまちおこしの思想に共感し、チャリティープロレスイベント「すわまちおこし」の8月に行われた寒川大会ではリングに上がらせていただいたうえに府中の名産品をプレゼントさせていただきました。

 

そんなお二人はどうしてプロレスラーになろうと思ったのか。今までのプロレスマッチで印象に残っている試合、印象に残っている話、今後のプロレス界をどのように考えているかといったプロレスの話から、普段どのように生活しているのかなどのプライベートの話まで

お二人のトークショーはプロレスを知る人、そうでない人の両者にもとても喜んでいただける内容で行われました。

また、お二人のご好意によりサイン色紙やTシャツなどを景品とするじゃんけん大会の開催や、女性限定のお姫様抱っこを賭けたじゃんけん大会まで終始、非常に楽しい話トークショーになりました。

 

そんな私もプロレス中継世代ではなく、こうした関わりを持たせていただくまでプロレスがどういったものなのか知りませんでした。

そんな私がプロレスを観戦したり、選手とご一緒させていただいたりする中で感じたことはプロレスとは「真剣勝負」を観ることを最高に楽しむスポーツだということです。

プロレスラーやファンにとっては失礼なことだとは承知ですが、プロレスは試合の勝敗という価値判断ではなく、勝ち負けの外にある技の掛け合いや体重差のある相手を投げ技や得意技で大逆転勝利するなど

真剣だからこそ面白い、真剣だからこそのルール違反やエンターテイメント性の面白さ、真剣だからこそ敗北した選手にも熱い拍手が起きる。だから感動する。

応援している選手が最高の試合をして負けたとしてもわれわれ観客が満足して楽しむことができる、他にないスポーツだと思います。

 

ワールドカップの活躍で大熱狂となったラグビーのように、プロレスもまずは地域から盛り上がって多くの人々を感動させるスポーツとなる時代が来ることを願っています。

 

まずは、1127日(日)両国国技館で行われる一大大会。

今日ご参加いただいた渕選手は、昔より熱いタッグマッチで武者修行をした大仁田厚選手と第100代アジアタッグ選手権王者を目指します。

諏訪魔選手は怪我で退いた三冠ヘビー級選手権大会王者のベルトを現王者宮原選手より奪還し、完全復活を目指します。

お二人の真剣勝負で感動を、府中文化村も応援していきたいと思います。

 

カーベルpresents 全日本プロレスin両国国技館 NEW EXPLOSION

1127日(日)15:00

東京・両国国技館