第4回 府中文化村

講演・交流会

テーマ「ジビエの話とシカ肉の試食を通して文化と友好を深める」

【2014年07月16日開催】

今回は講師として、特定非営利活動法人 伝統肉協会代表の石崎英治さんにジビエ文化の講演をしていただきました。

動物の「シカ」と言うと、可愛らしい動物と考えることが多いかもしれませんが、現在シカをはじめとする野生動物が日本全国で甚大な農業被害、森林被害を与えているということをご存知でしたでしょうか。

講師の石崎さんはこのような被害を防ぐために処分するのではなく、シカ肉という「自然資源」として有効活用し、伝統肉としておいしく食していくことを推進しています。

講演を聞いて初めて知りましたが、日本では牛肉・豚肉などよりももっと昔から人々にシカ肉は食されてきた歴史がありました。もっと突き詰めればこの府中市もかつてはシカが生息しており、普段から食されてきた可能性が高いそうです。

講演後は実際にシカ肉の試食会・ワインマッチングを行い、おいしくいただきました。

シカ肉というと身近なものではないと考えてしまいがちですが、こうした意味でシカなどの伝統肉は私たちの本来的な食事としてとても近しいものかもしれませんね。

今回は府中市にある東京農工大学の学生たちも講演と交流会を楽しんでいただき、より一層文化と友好を深めることができた会でした。